昨日、7月4日のサイクルトレインに備え、両国駅までの所要時間を把握するべく晴 れ間が覗く朝を突っ走った。水戸街道〜三ツ目通り、約1時間15分。 第一の目的を果たし、次なる目的地を目指し両国橋を渡る。トーキョーって感じぃ。

柳橋。なんだか風情がねえなぁ(笑)。

とは言うものの、「船宿」なんてのも健在。やっぱイイ感じだべさ。


橋の欄干に不思議な装飾が…。

よく見ると、かんざしだよ。ん〜その昔この橋をお姐さん達が沢山渡ったんだな。 こういうアート感覚っていいよな。

実は、柳橋界隈は上京して5年あまり会社勤めしていた土地なんよ。18歳から23歳頃か。 この辺りが思い出の路地。か〜、なんもかんも変わっちまったぁ。

あの頃は、まだお屋敷やら料亭やらが残っていてよ。「色」があったんだが、もう 無機質な町になっちまってた。
実は実は、この町で後に嫁になる女に出会ってんだよ。 初対面は会社の隣にあった喫茶店。女は近所の会社に勤める0Lだった。 で、その喫茶店はどうなってるかってぇと・・・廃墟であった。

ここにあった喫茶店は元妻に出会う前から俺の青春が凝縮されていたんよ。詳しい ことは言えねえがな(笑)。マスターは結婚式にも来てくれたなぁ。 結婚式と言えば、式を挙げた上野のホテルもだいぶ前に駐車場になっちまったし、 ことごとく思い出を消し去ってくれているのは…俺にとって良いことだ。
ここは、元の「高砂部屋」があったビル。朝潮だの小錦だの、出稽古に来た千代の 富士も見掛けたな。小錦とは近所のパブで何度も一緒に飲んだもんだ。

今日の本来の目的地は、「洋食大吉」。 二日に一度は昼飯を食いに行っていた。大吉ランチって日替りと、ソテーランチっ てえのが確か500円だったな。70歳代の品の良い店主とその息子さんがキリモリ していて、店には「サザエさん」のコミックが全巻揃っていて、俺はいつも豚肉の ソテーランチを食しながらサザエさん通になっていった(笑)。 で、[ヤホー]で検索したら場所は変わっているものの、今も営業してるってんで 行ってみたんよ。


ここ、池波正太郎が昭和48年頃行ったそうで、『新しいもの古いもの』って著書で 紹介してんだな。俺が通い始めたのが昭和52年だから同じ体験をしているってことだ。 『私はオムレツでウイスキー・ソーダをのみ、ヒレカツをつまみ、そのあとでチキ ンライスを食べた。』とある。まぁ、よく食ったなぁ(笑)。 『まっ白な調理服を着たコックたちがきびきびとはたらくさまが、表の入り口のガ ラス越しに見え、(これなら、うまいだろう)と、おもい、私は入って見たわけだ が、期待は裏切られなかった。』とある。
11時半の開店と同時に店に入った。 もう既に7、8人の客がいた。老夫婦が多い。店内の雰囲気は、まさに昭和の食堂。 チェック柄のビニール製テーブルクロスの大テーブルに、気兼ねなく相席している。 こりゃ駅の食堂だな。なんだかワクワクする。 メニューは、最も安いのがカレー600円。生姜焼きが750円。あの頃のソテーラン チはなかった…残念。で、無性にハンバーグが食べたくなり、「昔風ハンバーグ」 900円を注文。デミグラスのハンバーグも同じ値段であったが、大吉オリジナル ソースの昔風に惹かれたよ。 15分くらい待って出てきた。

ステンレスの皿を見たのは何年振りだろう(笑)。一見小さめのハンバーグであっ たが、厚みがあって充分食いごたえありだ。今時の柔らかい食感と違い、箸では切 れない硬さも胃にガツンとくる。ソースも甘さ控えめのちょい和風。まさにオジサ ン好みの味だな。まあ、驚く程の旨さではないが。
食べ終わる頃、60歳前後のオヤジ四人組が俺の隣に座った。地元の旦那衆って感じ だな。メンチカツやらを注文して、ビールを頼むかどうするかで大モメしていた。 「一杯くらいいいだろ」、「いや歯止めきかなくなっちまっからよ」(笑)。
店を出て、ちょいと寂しい気分になった。もう思い出のカケラも無かった。新しく 名物店を発見したって感じだな。「昭和は遠くなりにけり」か(笑)。 嬉しかったことがひとつ。注文した後トイレへ立ったのだが、席に戻ると何気にス ポーツ新聞が置かれていた。ひとりで来店した俺への店主の心遣いなんだな……。
暑くなってきたんで、喫茶店でアイスコーヒーでも飲もうとこれまた昔通った店を 探した。4、5軒探したのだが、やはりことごとく綺麗なビルや駐車場になっていた。 俺たちが言うところの「サテン」は絶滅に瀕しているんかな。
浅草橋から蔵前界隈をポタリングして鳥越神社へ。

帰路は蔵前橋通りを走ることにした。 蔵前橋で一服。なんともポップな風景。

デカい建物は、東京都水道局管理事務所。ここは、あの「蔵前国技館」の跡地。 蔵前国技館、1981年に全日本プロレス創立10周年記念興行を観たのが最後だった な(笑)。
途中迷い込むように辿り着いたのが亀戸中央公園。

旧中川沿いの緑豊かな素敵な公園であった。沢山の家族が弁当広げていたよ。
市川橋から江戸川サイクリングロードを軽快に走る。 小岩菖蒲園では菖蒲園祭りで賑わっていた。

ノスタルジックなサイクリングであったが、それを演出するかのように文化放送で は70年代、80年代の歌謡曲を一日中流していた。最初は懐かしさに浸っていたが、 なんだか急に老け込んだようで、段々イライラしてきたよ(笑)。 そう言えば、大吉の店内BGMもビートルズであったな。 泉谷しげるが忌野清志郎を特集したラジオ番組の中で、「昔は良かったしか言わね え団塊のバカヤローが許せねえ! 今が最高だって若いヤツに希望を持たせろよ!!」と 言っていたのを思い出した。 そう言やあ、「古いヤツだとお思いでしょうが 古いヤツほど新しいものを欲しがる もんでございます」と鶴田浩二は歌ったが、今時の古いヤツは古いもんしか欲しが らねえよな。ああ、ヤだね〜。そんなオヤジにはなりたかねえよ〜。 家帰ってSCANDALの「少女S」をガンガン聴いたのでR(笑)。。。。 テーマ:自転車(スポーツ用) - ジャンル:スポーツ
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